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画像のDRM技術施工について

DRM(デジタル著作権管理)とは、主にコピーガード技術を指す言葉である。一般的にはDVDやCDの複製を防ぐために施工される技術で知られる。

このDRM技術はiTunesなどでデジタルコンテンツとして流通するデータに採用されている。「パソコンからiTunesストアで購入した音楽ファイルは、iTunes・Apple製品以外のプレイヤーで再生できない」という体験をした人も少なくないだろう。こういった体験からDRM技術とは「ファイルを個別に保護している」と考えるだろう。その認識も誤りではないが、DRM技術の施工は「ファイルを保護している」と同時に「専用のブラウザやプレイヤー以外では再生できない」ということも意味している。

つまりファイル単体でDRM技術を利用するというのは不可能なのだ。必ず対となるブラウザやプレイヤーが必要となる。(あるいは「鍵」となる暗号解除ファイルが必要とされる)



「jpg」や「mp3」といったファイルは汎用性が高く、制限が少ないために多くのブラウザやプレイヤーでデータを利用できるのが利点だ。ここにDRM技術をかけるとどうなるか? 専用のブラウザやプレイヤーでしか利用することができなくなって利便性が下がる。

Appleが、iPodなどの製品を普及させているのはここに理由がある。
私は母艦にMacBook Pro、デバイスにiPhone、iPad、iPodと多くの機器を所持している。これらApple製品上ではDRM技術が施工されたコンテンツでも問題なく共有・再生できる。先ほど挙げたような「DRM技術を施工したために不便になる(不便さを感じる)」というストレスを「プラットフォーム」というシステムによって解決している。

これは「iTunesのコンテンツを楽しむためにApple製品を持っていれば、DRM技術やファイル管理の煩わしさから解放される」ということである。この戦略によりAppleはコンテンツとデバイスの売り上げで王国を築いた。

さて、では現在インターネット上に無数にあるコンテンツがAppleのiTunesのように、何か共通したDRM技術やプラットフォームを持っているだろうか? おそらくそれは無いだろう。多くのユーザーがそれぞれ好きなブラウザやプレイヤーを使用している。こういった状況下では「ファイルに個別にDRM技術を施工する(対になるブラウザやプレイヤーが必要とされる)」という目標は果てしない夢物語でしかない。



しかしDRM技術によってコンテンツが一定の割合で保護されるのは確かだ。

ここでDMMストアの電子書籍リーダーを例に見てみよう。
dmm1.jpg
画像は電子書籍リーダーを開いた状態でスクリーンショット(※パソコンの表示画面を撮影・コピーすること。プリントスクリーンとも言われる)を撮ろうとすると出てくるメッセージである。

一般的なWEBブラウザにこのような機能は備わっていない。故に画像が複製されたりが容易く行われる。サイトによっては、サイト側の操作制限により画像のローカル保存を妨げる方法は構築されているが、スクリーンショットを防ぐ方法はあまりない。

dmm2.jpg
この画像はスクリーンショットではなく、キャプチャ(※動画としてパソコンの表示画面を録画・複製すること)したものであるが、これもDRM技術によって阻まれる。
こういった仕組みが個人ブログや一般的なWEBサイトに施工されることは未だ一般化しているとはいえない。

iTunesやDMM電子書籍リーダーのように、ある特定のサービスに依存するコンテンツをDRM技術で保護し、専用のブラウザやプレイヤーで見せる方法は商業的な部分でかなり広まってきたといえる。しかしこういった技術施工のための料金は高く、やはり一般的な導入は難しい。




データの無断利用(その根幹となる複製)を防ぐためにDRM技術を施工するコスト。それは大型の商業的な利益を守る場合でなければ投入・運用が難しいのが現実だ。

さらにiTunesではDRMは緩くなっている傾向にあると言われている。ユーザーがコンテンツを利用するのに不便を感じているのであれば、DRMよりも広く流通しているmp3などの制限が少ないコンテンツを供給しようという動きもある。

DRM技術を施工することは1つの有力な選択肢であることに間違いはない。しかしこれまで述べてきたように未だ一般的(個人や家庭において投入・運用が可能)な技術だとは言い難い。さらには施工した結果としてユーザーの不便を取り除くためにDRMの実用をやめる動きもある。将来的にどういった方向に進むのか未知数なところがある。

今のところ画像コンテンツの発表の場としてあるpixivやtinamiのようなサービスに私が求めるのは、
・DRM技術を施工するために専用のブラウザを開発する
・DRM技術の施工を画像コンテンツ投稿時にユーザーが任意で指定できる

といった仕組みである。

「SoundCloud」という音楽コンテンツを発表できるサービスでは、検索のときに「音源をDLできる/できない」で仕分けることが出来るようになっている。これは投稿者によってコンテンツがフリーダウンロードできないように設定されているためである。あるいは「限定1000ダウンロードまで」「フリーダウンロード」といった設定にすることもできる。
こういった制限を設けて発表する事で、「曲を自分のプレイヤーに入れたければiTunesで購入してくれ」とリンクを貼ったりすることもできる。(実際にそうしているアーティストも多い)

ただしこうした仕組みもFirefoxなどのプラグイン(※)で突破されることが少なくない。
(※プラグイン:追加機能のこと。ここではユーザーが違法DLを可能とするプラグインを開発し配布するものを意味する)
これは他のDRM技術においても同様である。ここまでくると最早イタチごっこは避けられず、常に競争が繰り返される。これは避けようも防ぎようもない事実である。(何か画期的な方法が編み出されない限り)

それでもDRM技術の施工による保護は一定以上の効力を発揮する。DRM突破のためによくわからない操作も安定しないプラグインやフリーウェアを頼るのであれば、Apple製品のように安定した(という事にしておこう)サービスやデバイスを課金しても使いたいと思うようになることも否定できない。(少なくとも私は今そうした供給の下にいる)




結論として、個人が単体のファイルにDRM技術を施工して作品を発表することはコストや実用面から難しいところがある。DRM技術が商業的なサイトなどで一般化した今、これからは非商業的なサイト、発表の場としてのSNSなどにDRMのような技術が施工され、ユーザーがそれを利用できるようになればと考えている。
もしそういった機能がSNSなどに実現すれば課金してでもDRMを利用したがるユーザーは少なくないのではないか。

(いや、でもその場合はDRMを突破して違法に複製・頒布されたフリーコンテンツの方に利便性を感じて、違法アップロードにユーザーが流れるという問題が発生するのだった・・・。じごくか)
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