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【艦隊これくしょん】二次利用と二次創作について

本稿では「株式会社KADOKAWA&DMM.com」が提供するブラウザゲームである『艦隊これくしょん(以下、艦これ)』の二次利用、及び二次創作について論じる。本稿の内容は公式発表を基にしているが筆者個人の解釈を含める。かつ筆者は法律の専門家ではないため本稿の内容については議論の余地が残るものとする。また艦これ公式から後続の発表があれば二次的な利用形態の許諾内容が変化する可能性も憂慮する。

当記事は以下の権限において、引用部分、及びURLリンク先以外の権利を解放する。
転載、及び改変など自由であるが、利用した責任は利用者が負うものとし、当記事は公正な利用における引用以外の転載、及び改変後の責任については負わないものとする。
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簡易版:黙認/制限事項箇条書き(最終更新2014.06.15)


【 △ 黙認事項 】
イ-01・公式が公序良俗に反していないと判断するもの
イ-02・公式がファン活動(同人活動)を逸脱していないと判断するもの
イ-03・通常のプレイ、又は鑑賞で撮影されたスクリーンショットや動画を用いた内容紹介など
イ-05・イラスト、漫画、小説、音楽の二次的な創作行為、その公表と物的流通*
イ-06・「ハ-01,02,06,10」に抵触しない全年齢対象のコスプレ行為、及びその写真や映像の公表と物的流通**
  (*KADOKAWAに許諾のない商的流通は制限)
  (**KADOKAWAに許諾のない成人対象のコスプレ行為の公表、及び物的/商的流通には制限)

【 ◎ 公認事項 】
ロ-01・ワンダーフェスティバルにおけるフィギュアなど立体物の公表と物的流通*
ロ-02・公正利用(第五款 著作権の制限)における私的使用のための複製**、引用など、他…
  (*ワンフェスに限定されるがKADOKAWAの許諾付きで公的に可となる。※競売については後述)
  (**私的使用の目的であってもDRM[デジタル著作権管理]がある場合にこれを解除することは違法行為となる)

【 × 制限事項 】
ハ-01・公式が公序良俗に反していると判断するもの
ハ-02・公式がファン活動を逸脱していると判断するもの
ハ-03・通常のプレイ、又は鑑賞以外の方法*で抽出した画像や音声データの配布、及びそれを用いた販売
ハ-04・「ハ-03」による知的財産内の画像や音声を用いたゲームや映像の公表、及び販売
ハ-05・知的財産内の画像や音声の販売、及び配布そのものを目的とすること
ハ-06・コスプレの写真や映像データ(一般、及びR-15,18)の商的流通
ハ-07・ゲーム性のある二次創作の公表と物的流通**
ハ-08・利用者が公式と誤認する情報の公表や改ざん***
ハ-09・KADOKAWAに許諾のない二次的な創作物の商的流通
ハ-10・成人対象となる、R-15,18のコスプレ写真や映像データの公表と流通
  (*「割れ」と呼ばれるような違法行為や非公式な利用形態全般)
  (**アナログ/デジタルを問わず、ゲームシステムのあるものは公表できない)
  (***誤解を招きやすい煽りタイトルや、公式と判別のつきにくい画像のコラージュなど)

【 × その他の制限事項】
ニ-01・DMMオンラインゲーム利用規約に反する行為(参照
ニ-02・KADOKAWA、及びDMMに権利のない知的財産など権利物の無断利用*
  (*「蒼き鋼のアルペジオ」などコラボ企画は別版権であるためにKADOKAWA黙認事項の限りではない)

【 ▲ 制限される恐れがある行為】
ホ-01・「ハ-09」に抵触しない3D、グッズ、アプリの二次的な創作行為の公表と物的流通
ホ-02・「ハ-09」に抵触しないワンフェス以外でのフィギュアなどの公表と物的流通
ホ-03・「ハ-01,02,03,04」に抵触しないプレイ動画を用いたMAD動画の公表




本稿における用語の定義


「二次利用」とは
二次利用とは、現行の著作権法を論拠にすると、既存の権利物を権利者以外の人間が「二次的に利用する」ことを指す。

権利者である本人が権利物を直接に利用することは「一次的に利用する」となる。この場合は特殊な利用形態を除いて、権利者が自らの意志で自らの権利物を用いるため、権利者への申請や承諾は不要となる。

これとは別に権利者でない者が他者の権利物を用いることは、権利者の承諾の有無に関わらず「二次的に利用する」となる。二次利用は特殊な形態を除いて、権利者が自らの意志で権利物を用いる状態ではないため、利用者は権利者の意志を尊重し、必要であれば権利者からの承諾や権利管理機関(例:JASRACなど)からの許諾が必須となる。

この手順を踏まずに権利物を二次利用をした場合は「無断利用」となり、権利者の意志や対応によっては法的な罰則が与えられる恐れもある。二次利用で多くの場合に争点となるのは、二次利用された権利物が権利者から「承諾済みか、無承諾か?」といった点であり、二次利用そのものが直接に罰則の対象となる行為ではない。また、権利者によっては事後であっても承諾が得られるということもある。こういった点を留意してもらいたい。

なお、若年層の文化圏では公開された権利物に「借ります」といった旨のコメントを残すことで、「承諾を得たことになる」とする解釈が存在しているが、この解釈は法律や社会通念として考えても一般的なものではないため注意が必要である。このような行為で事前に承諾を得たことになるという法的な根拠は一切ない。通常は権利者や権利管理機関と明確な意思疎通や手続きがなければ承諾や許諾を得たことにはならない。

または権利者から承諾の返事がなくとも「利用の申請をした」ことで「承諾を得たことになる」とする認識も見受けられるが、利用者側の一方的な申請のみで権利者側からの返事がなくとも承諾が得られることはないので注意が必要である。


「二次創作」とは
まずこの言葉は、法律上に存在する言葉ではなく、一般的な俗語(造語)である。
定義としては「一次作品(一次創作)を基に、二次的に創作されたもの」といえる。

著作権法でいえば「二次的著作物」に近い形態となるが、「二次的著作物」とは権利者の許諾を受けて正式に製作されたものを指すため、多くが権利者に無断で行われる「二次創作」はこの点で「二次的著作物」と明確に分けられる。
また、広義では「同人(同人誌)」とすることもあるが、同人誌とは「完全オリジナルの一次著作物」も含まれるため、二次創作も含めて単純に「同人(同人誌)」と一括りにしてしまうことには語弊がある。この点も注意が必要である。

かつては「海賊版」「アニパロ(アニメパロディの略)」と揶揄されたこともある二次創作であるが、昨今では「ファンアート(Fan Art)」「ファン活動」としての裾野を広げており、一般的な認識においても「海賊版」という分類から「ファンアート」という分類に移行しつつある。
しかしその裏で公式グッズなどの海賊版も出回っており、ファンアートと海賊版の判別が難しい現状は続いている。

また昨今では、二次創作で製作された質の高いファンアートを無断利用した海賊版グッズを生産・販売する違法な業者も増えてきている。二次創作の多くが権利者に無断で行われている創作であるという弱みに海賊版業者がつけ込んだり、公式の権利物と違って権利者(二次創作者)を特定しづらいために司法から海賊版業者が放置されている現状がある。
こういった悪質な海賊版業者によって二次創作物が無断利用されることにより、ファンアートとして認識を高めつつある二次創作が再び世間の印象を悪くしてしまう恐れがある。


「二次利用」と「二次創作」の違い
二次利用とは他者の既存の権利物をそのまま直接的に用いることを指す。
二次創作とは他者の既存の一次創作物を基にして作られた、二次的な創作物を指す。

このことから二次創作は、既存の権利物を直接的に用いる二次利用と異なり、「新たな創作性」を含んでいるといえる。この新たな創作性の部分に独自に著作権の発生が認められる場合には、二次創作者にも 二 次 的 に 権利が発生することとなる。

しかしあくまでも「二次的に」であり、著作権法上における「二次的著作物」と同様に、その権利は常に一次著作物の権利も内包することとなり、完全に独自のものとして扱うことはできない。いわば一次著作権者と連動した権利を持つことになり、さらに権利構造上は常に一次著作権者側の方が強い立場となる。

このことと二次的な権利者による独自の法的な権利の行使、及び意志の提示については必ずしも一次著作権者と合致することが求められるわけではない。限定的であるが二次的な権利者が自らの権利物について権利を主張することは認められる。(ただし一次著作権者が別の主張をした場合にはそちらの権利が強いため、一次著作権者の主張が優先される)

艦これについて話すと、公式はゲームのスクリーンショットなどの利用について、一定の範囲でプレイヤーがこれを利用することを認めている。二次創作についても一定の範囲で製作を認めている(※以下、艦これ公式ツイート掲載部分)。これにより権利者でない第三者が画像や映像を広く利用することができるようになっている。

しかし、そのうえで二次創作者によって新たに製作された二次創作の作品を第三者が広く公開したり加工するといった利用形態が認められるかというと、それはまた別個に「二次創作者の許諾」が必要となる。これは上述したように著作権法の観点から、二次創作物に新たに「創作性」が認められる場合、ここに個別の二次創作者による独自の権利が発生するためである。

この二次創作者の権利について第三者である利用者は、権利者である二次創作者の意志を尊重する立場にある。これを無視した場合は無断利用となり、最悪の場合は法的な罰則が課せられる恐れもある。(二次的権利者の訴訟に、必ずしも一次著作権者の意向、あるいはその合致が必要とは限らない)

また荒唐無稽な言説として「違法に扱われた(製作された)ものは法的な保護下にない」という認識が見られることがあるが、これは誤りである。

例えば、誰かが艦これの一次著作物、あるいは二次創作を無断利用していたとして、さらにそれを利用した者がいた場合に、「違法に利用されていたものを利用した。悪いのは最初に違法行為をした人間であり、自分がそれを二次的に利用した(する)ことに罪はない」という認識である。この認識は著作権法的には誤りである。権利物に対しては常に一義的に罪が発生することになる。

× 権利物→無断利用(違法)→無断利用(合法)→無断利用(合法)・・・
○ 権利物→無断利用(違法)、権利物→無断利用(違法)、権利物→無断利用(違法)・・・


(※このことは違法アップロードや違法ダウンロードの観点、あるいは詐欺の観点から見るとまた捉え方が変わってくる)


「使用」と「利用」の違い
著作権法上における「利用」と「使用」の定義の違いについても、ここで触れておきたい。

著作権法上において権利物の「利用」とは上述したように、”権利者の許諾を必要とする形態”を指す。よって著作権法の定義においては権利物を用いるにあたり、「二次利用」という言葉そのものが「権利者の許諾が必要な形態である」ということを示している。(利用であり、使用ではない)。

次に「使用」についてであるが、著作権法には「私的使用のための複製」という条項がある。これは「他者の著作物であっても自らの家庭内など限定された範囲(*1)で複製したり上演する行為には違法性がない」という例外規定である。これにより個人が広く世に公表しない限り、他者の権利物を複製したり、加工・編集して楽しむ行為は自由に行える。
(*1:私的使用の範囲については議論が分かれる。一般的にインターネット、及びインタラネット(社内ネットワーク)上など、広く他者が利用できる形態にあっては私的使用と認められないことが多い)

以後はこれら「利用」と「使用」の違いについても留意してもらいたい。ちなみに、個人で利用しているブログやSNSであってもインターネット上に広くデータを公開している状態であるため、権利物を用いるにあたって「私的使用」とは認められないので注意が必要である。


「頒布」とは
「頒布(はんぷ)」とは同人誌市場における俗語(造語)であり、一般的な用語ではない。
意味としては「配布」に近いものがある。顧客と同人誌を代金で引き換えるが、これは営利目的ではなく、印刷代をペイする(支払う)ものであって、「販売」ではなく「頒布(純粋な印刷代金との交換)」であるという建前である。

二次創作が今のようにファンアートとしての地位を確立していない時代において「コミックマーケット」など同人誌市場は、世間からは違法な海賊版の取引市場という認識が高かった。そのため、これに抗弁するために「頒布」という概念を独自に生み出した背景がある。


「商的流通」とは
二次創作といっても様々な形態がある。イラスト、漫画、小説、音楽、演劇、コスプレ、果てはアニメ、ゲーム、アプリといったものまで広く見受けられる。この他にイラストなどを二次的に利用した、抱き枕、マウスパッド、iPhoneケースなど様々なグッズ展開もある。これらは「同人誌即売会」といった専門マーケットや、同人誌や同人グッズの専門店舗・専門通販サイトを通じて取引される。

通常は「頒布」という概念の下に「無償での活動」という建前で行われているが、金銭を取引し流通に乗せる以上は法的には「販売」という形態と区別はない。公式からは「一般商業流通」はNGとある。この言葉の定義がどの範囲を指すものであるのか。主な流通には以下の「物流」「商流」「金流」の3つがある。

・「物的流通(物流)」とは、物が流通することである。生産、移送、保管など
・「商的流通(商流)」とは、物やサービスによって契約取引が流通することである。物流に権利、金銭の移動を含める
・「金融的流通(金流)」とは、貨幣や有価証券の流通である。主に商流によって生じる


現代における一般的な流通は、その性質からほとんどが「商的流通」に関連する。唯一例外としては、純粋な「物的流通」であるが、個人間で行われる物々交換は商的な要素が少ないといえる。コミケなど同人誌即売会の頒布行為(印刷代との交換)がそれに当たるのかは、その規模などからも判別しにくい。特に現在では専門店舗による委託販売や通信販売の他に、インターネットを通じて行われるDL販売など、小規模とは言い難い発展をしている。

現に「初音ミク」などで有名な株式会社クリプトンフューチャーメディア会社では、二次創作のガイドラインに「二次創作物のデータのDL販売は在庫が有限でなく、商的な要素が強いために、これを頒布行為とは認められない」と判断をしている。
現時点で艦これ公式からDL販売への制限などは出ていないが、二次創作データの市場規模が拡大すれば制限される恐れはある。




艦これ公式アナウンス

※2013年以降に二次創作に関する公式アナウンスは見られない。(2014.07現在)


【2013年12月28日 (C85直前、コスプレ全年齢への改定)】

【2013年12月12日】

【2013年10月02日 (アニメ企画発表後の改定)】

【2013年08月28日】

【2013年07月26日 (艦これ公式BBSより)】

【2013年07月17日 (アップデート発表より抜粋)】

”<ファン活動/同人活動について>
Q5.同人誌やファンアート、同人二次著作小説を作りたい、描きたいのですが、許諾や申請許可が必要でしょうか。

A5.いわゆる慣例的な同人活動(同人誌即売会での頒布、同人ショップ委託販売、コスプレ等、HP/イラストSNS等)の範囲であれば、「艦これ」関係各社/者・運営等に迷惑をかけない範囲で、ゲームシステムのないもの、また、公序良俗に反しないものであれば、現時点では問題ないと考えています。ただし、一般商業ルートでの商業二次著作物については、法人として版権窓口である「角川ゲームス」の許諾をとったもの以外は"NG"です。
また、HPやツイッター等で本ゲームを紹介すること以外では、ゲームの絵素材/音素材等を使用することは、恐縮ですが"NG"とさせて頂ればと思います。できるだけ提督の皆さんと一緒に「艦これ」の世界を、楽しく育てていければと考えています。ご理解いただけますと幸いです。”





「公序良俗」について

公序良俗の基準は主に刑法における「わいせつ罪」を基準として判断される。実際にわいせつな行為を行う他に、文章・画像・映像表現においても適用される場合がある。

”わいせつ性の判断について判例は「文書のわいせつ性の判断にあたつては、当該文書の性に関する露骨で詳細な描写叙述の程度とその手法、右描写叙述の文書全体に占める比重、文書に表現された思想等と右描写叙述との関連性、文書の構成や展開、さらには芸術性・思想性等による性的刺激の緩和の程度、これらの観点から該文書を全体としてみたときに、主として、読者の好色的興味にうつたえるものと認められるか否かなどの諸点」を検討することが必要とし、これらの事情を総合し、その時代の健全な社会通念に照らして判断すべきであるとしている(最判昭和55年11月28日刑集34巻6号33頁)”
Wikipedia - わいせつ


解釈が難しいが、簡単に述べると性的な興味だけを殊更に強調した表現は「わいせつ」であり、世の風俗を乱すものであるとして法的な規制の対象となる可能性があるということである。
これは実在人物がモデルであるといったことに限定されない。架空の人物などが対象であったとしても、「表現」が殊更にわいせつであると判断された場合には規制の対象とされる。その点で艦これ二次創作においても、コスプレ・フィギュア・イラスト・文章などが上述したような点を逸脱すれば司法による規制の対象となる可能性がある。

ファン活動によって公式の活動自体が司法によって警告・規制される恐れもあるため、艦これ公式がファン活動における「わいせつ」を自主的に制限しようとするのは自然なことといえる。

これらの法的な判断基準は比較的に曖昧でこれといった境界や指標が存在しないため、対応が難しいところがある。実際に出版業界でも「チャタレイ事件」に代表されるように、どこまでがわいせつ表現であるかは常に問われている問題である。性的なコンテンツが人々の興味を引きやすいことから、歴史的にも「エロ」を産業とすることは珍しくない。ゆえに業界は自主規制によって法的なラインを探りつつ、常に司法とシーソーゲームを繰り広げていてる。



「当社が不適切と判断したもの」について

「当社が不適切と判断した」などの決まり文句はポーカーの「ジョーカー」のようなもので、「どうとでもできる」ということである。様々なガイドラインや利用規約を設けても、常にこの類いの一文は存在する。ここは他の部分で受け止めきれない不具合を吸収する部分であり、真剣に「公式の判断する不適切とは…?」と考えても決定的な答えはない。

つまり権利者は同様のものが「1,2,3」とあった場合でも「1,2はよし。3は駄目だ」と言うことも権利の観点から可能なのである。不公平なようであるが、これが権利というものである。これは今後の全ての項目に関しても最終的には同様のことが言えるので、黙認とされていても個別に「アウト」とされてもおかしくはない。「黙認」というレベルは結局はその域を出ないのである。



「商的流通」について

問題は専門的なショップなどで扱われることが常であった同人グッズなどが、最近ではAmazonなど一般的な流通で扱われることが増えてきている事例である。以下はAmazonで扱われている二次創作商品のほんの一例である。

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こういったグッズの多くは「転売」という行為によって制作者(サークル)以外の人間が売買していることがあり、サークル側が配慮しても一般の流通に乗せられてしまう危険がある。サークル以外の第三者がオークションなど個人競売にかける場合は所有権の観点から売買が認められる側面もある。

このように一般流通に乗せる以上は、公式の艦これ企業と利益の競合をすることになるため本来は避けるべきところである。例えばAmazonに二次創作のグッズを流通させたとして、それが公式のグッズよりも売り上げが良くなってしまった場合に、企業としてはその利権を買い取るか、何らかの条件で抑えるかしなければならなくなる。こうなっては本末転倒である。せっかく二次創作を黙認してもらったのに、またそれが抑止されることになりかねない。これはかなり特殊な例であるといえるが、全く可能性が無いとも言い切れない。

現にアニメの権利物を二次利用した例では、キャラクターのイメージを損ねたとして訴えられたものや無断でステッカーやコスプレ衣装を違法に製作し、多大な利益を上げた業者が権利者からの通告により警察によって逮捕されている事例もある。
(参照:ときめきメモリアル・アダルトアニメ映画化事件
(参照:リラックマのステッカー無断複製 岡山中央署、容疑で男逮捕
(参照:「ゴーカイジャー」の違法コスプレ販売 広島の社長逮捕、売上3億円

この他に2013年10月01日には、http://dl.getchu.com/index.phpから、艦これのコスプレROM(写真/映像)のデータ販売がDMMと角川からの申請で軒並み削除されたという。この事例は後のコスプレの項目で詳しく取り上げたい。



「ゲーム内の音源/画像を使ったもの」について

上記の事情を踏まえつつ、「ゲーム内の音源/画像を使ったもの」について考えてみよう。冒頭で述べたように「二次利用」と「二次創作」は分けて考えるべきである。海賊版グッズも「公式の絵を無断利用したもの」と「二次創作の絵を無断利用したもの」に分けられる。公式がここで懸念しているのは主に「公式の絵を無断利用したもの」である。

例えば中には「○○○○!オリジナル画集 2013」といったように、作品内の画像だけを集めて一冊の同人誌にしてしまうサークルも別のジャンルでは発生している。このような場合は艦これ公式がアナウンスしている「二次創作」には該当しないものとして制限の対象であると考えられる。主な理由は以下の2つ。

・ゲーム内の画像を直接使ったものであるため(二次利用である)
・新たな創作性を有する「二次創作」の定義に該当しない(二次創作でない)


だが、艦これの攻略wikiなどを見るにゲーム画像が多く使用されているのを見ることができる。この矛盾はどう捉えるべきか。最後のツイートにある画像の公式アナウンスからのお知らせがヒントになるだろう。「同人誌とは異なるが、プレイゲーム画像を動画やSNSなどに紹介するのには構わない」「ゲーム画面/音声を使用した映像やゲームなどの販売には制限」とある。つまり攻略wikiは前者の範疇であり、単純な画像集などの同人誌の販売は後者の範疇であるとしてNGという判断である。では販売しなければ画像や音声を配布してもいいのかというと、そこも「ゲーム画像/音声そのものの再配布には制限」とストップが掛かっている。

この他に二次創作の定義に当てはまるかは判断しづらいが、同人誌には「考察本」「解析本」なども存在する。あるアニメやゲームについての論考をまとめた物である。これらは通常の論文のように、論じられる内容について画像や文章を「(著作権法における公正利用にあたる)引用」(*2)をすることがある。これ自体はまったくの合法なので問題はない。
(*2:要件を守り、必要な分量を適正な方法で引いて用いること。著作権法の例外規定の一つ)



「通常のプレイでない方法で入手した画像/音声」について

艦これは「ブラウザゲーム」に分類されるもので、インターネットブラウザを介して自コンピューターのキャッシュにダウンロードされたFlashからゲームをプレイする。通常はこのときにゲームのデータ自体は自コンピューターのキャッシュに保存されていることになる。このキャッシュにあるFlashデータを取り出し、ファイルを分解することでFlashデータから画像や音声をゲームをプレイする以外の方法で取り出すことができるものと推測される。実際にやってみたことはないので解らないが、過去のFlashゲームなどの事例から察するに、それに近いことが可能なのだろう。

公式がこういった行為を「制限する」と釘を刺しているのは、こういったデータの配布が結局は先に挙げたような海賊版グッズの製作などに加担してしまう恐れを有しているためであると思われる。
また単純にDMMオンラインゲーム利用規約違反でもある。

「専用ブラウザ(専ブラ)」と呼ばれる特殊なブラウザによるプレイもファンの間では公にすべきものではないとされている。理由としてはゲーム内のプレイデータに関係する数値などを可視化できてしまうため、これを公式が定める「一般的なプレイ方法」と呼べるかは疑問が残るためである。
専用ブラウザだと判るプレイ画面のスクリーンショットのアップロードは推奨されない。

【2013.12.25:追記】
艦これのクリスマスイベント海域にて、「蒼き鋼のアルペジオ」のアニメ作品とコラボレーションしたキャラクターが艦娘として登場した。通常であれば「艦隊これくしょん」内のプレイ画像(スクリーンショットなど)は公開可能であるが、「アルペジオ」のキャラクターは独立した別の著作権を持つ作品であり、これを「艦隊これくしょん」公式の見解でいつも通りプレイ画像を公開してよいのか、疑問が生じる。

もちろん、コラボレーションした時点でアルペジオの権利者側から、そういったことへの承諾が得られているのならば、これまで通り画像を公開することは問題ない行為だといえるが、もしそうでないのなら通常通りに画像を公開することは問題となる可能性もある。ただ、著作権は2013年現在「親告罪」方式であるために、権利者自身がこれを訴えない限りは問題となることも少ない。コラボレーションした時点である程度、こういった用いられ方がされることは権利者自身も理解のうえでの承諾であったと推察する。

【2013.12.29:追記】
最後の文がアルペジオとのコラボを考慮したものと思われる。



「各種グッズ」について

ここで実際に公式のグッズと、海賊版のグッズを例を挙げて見てみよう。
下記は公式認定のグッズであることが確認できている。(追記ツイートなど)

艦隊これくしょん -艦これ- 空母ヲ級Tシャツ ブラック サイズ:M艦隊これくしょん -艦これ- 空母ヲ級Tシャツ ブラック サイズ:M
(2013/10/31)
コスパ

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しかし、下記のグッズは公式から生産などが発表されておらず、非公式な物である可能性が非常に高い。またゲームセンターなどはこういった非公式な海賊版グッズを景品とすることが日常化しており、客側もそれと知らずに取得してしまうことが多い。現在、ゲームセンターなどが海賊版業者にとって有力な取引先になっていることは東方プロジェクトやボーカロイドなど、他のジャンルを参考にしても明らかである。

(※該当ツイートが削除されているので 【艦これ】非公式グッズをプライズとして入荷稼働させるゲーセン急増中 を参照)艦これ公式が「ゲーム内の画像を無断で販売に利用しないこと」と釘を刺して訴えているのはこういった事例に対してであるといえるが、個別に取り締まるのは難しいのが現状である。
(参照:ドンキのクレーンゲームがpixivの絵を無許可で拝借
(参照:無許可品ばかりの東方プライズ景品

二次創作グッズもこのように公式の画像をそのまま使ってグッズにしたものは、公式の提示している二次創作のガイドラインの範疇を超えているものといえる。
またそれとは別に前述したように、二次創作の絵の方が、こうした海賊版グッズとしてゲームセンターなどに出回ったり、海外で画集として無断で売られたり、グッズにされていたりする事例も確認されている。特に抱き枕などは高値で取引されることが多いため、ネットに上げる画像には「Sample(サンプル)」の文字を被せたり、自身のサインやサイトのURLを入れるなどして微力ながら対策しておくことが推奨される。

艦これ公式のプライズ景品も進出しはじめたようである。

【2013.12.29:追記】
同人サークルによる個人販売のようだが、ガチャ筐体にある「BANDAI」のロゴは筐体として利用しているだけだから大丈夫なのだろうか。
”同人サークル「BIN1production」です!主にアイドルマスター中心に描いてます”



「プレイ動画/MAD動画/MMD(3D)」について

動画の二次的なコンテンツとしては、「プレイ動画」「MAD動画」「MMD動画」などが挙げられる。

「プレイ動画」は、攻略方法や珍プレー好プレーを記録したものから、プレイヤーの「実況」を挟んでユニークにゲームを進行させるものまである。通常、プレイ動画では、例えばアクションゲームやRPGのようなものは規制の対象にはなりにくいとされる。それはアクションゲームなどは「ゲームをプレイして体感すること」自体がゲームの本質であり、プレイ動画によってその本質が失われることはないという認識があるためである。逆にこういったゲームの動画によって興味を持ったユーザーが増えれば幸いというマーケティングの観点もある。実際に「ドラゴンクエスト10」は、公式にプレイ動画の配信を許諾している。その他にもPSP-VITAやPS4には、スクリーンショットやプレイ動画を配信する機能が予め備わっている。しかし、SLGのように文章を読んでイベントCGを楽しむことが目的である場合には、プレイ動画を「見る」ことでゲームの本質的な楽しみが失われてしまうと懸念されている。(ちなみに「東方プロジェクト」でもエンディングの画像や映像を使うことはNGとされている)。艦これの場合は実際に自分で艦娘を集めて好みのキャラクターのレベルを上げたり、マップを攻略したりと、RPGに近い楽しみ方であるため、プレイ動画を問題とすることはないと思われる。

「MAD動画」は、アニメなど映像作品を再編集して作った、いわゆる映像のコラージュのようなものであるといえる。これは作品の映像や音声がそのまま使われることが多いために、アニメや映画業界からは懸念されることが多い利用形態である。なぜ問題にするかというと、「MADだから」と許容していると、実質映像作品の本編が丸のままアップロードされたり、EDだけをネタバレされてもおかしくはないからである。線引きは難しい。ただ、艦これに至ってはゲームの映像そのものは特に問題ないと言って良い。推理小説のように最後にオチがあるわけでもなく、アニメーションのように映像そのものが売りとなっているわけではない。
しかし音声については懸念が残る。MADを上げると動画のデータからMP3などの音楽データを抽出することも可能になってしまう。この場合は、「ゲームの音声をそのまま利用しないこと」というガイドラインに抵触する恐れがある。ここからは私の独自の解釈だが、「キャプチャ(PC上で撮影)されたもの」は、「キャプチャ(撮影)」という段階を通しているために、「そのまま利用している」ことにはならない。という公式側の解釈なのだろうかと思っている。
ハッキリしたことはわからないが、少なくともこの項目に関してはアニメ化などの段階で変更があるものと考えられる。

「MMD動画」は、「ミクミクダンス(Miku Miku Dance)」と呼ばれる3Dソフトウェアで作られた動画である。3Dでモデリングされたキャラクターが歌や音楽に合わせて踊ったり、アニメーションとして動くことでストーリーになっていたりするものである。これに関しては、どちらかというと同人誌やコスプレのように「素材を自ら作る」という意味で、映像や音声を二次利用してそのまま用いるMAD動画などよりも、(二次)創作性がより高いものといえる。
その点で特に懸念するべきところはなく、モデラー(3Dモデルを作る人)の利用規約に配慮すれば、比較的に自由な分野であるといえる。

(※2013.10.02追記)
アニメ制作発表後の公式ツイート(2013.10.02版)からMADやプレイ動画に関する見解はなかった。このことが「前の見解のままである」という意味なのか、「改定後は明らかな容認はできない」ということなのか解らない。通常のプレイ動画やMMDついては特に問題ないと思われるが、MAD動画については制限事項にあるような「通常のプレイ以外の方法で得た音源や画像」が出回っていることから、厳しい立場になっているように思える。またアニメ(映像作品)化に至って、アニメ映像がMADに使用されることを懸念したのかもしれない。いずれにしろ今のところハッキリとした見解はない。ただゲーム映像や音源の二次利用に関してはDMMオンラインゲーム利用規約では違反行為である。

アニメ化の準備が進んでいる(艦これアニメ公式サイト http://kancolle-anime.jp/
このまま順調に進めば、公式がアニメを使ったMADとよしとするのか、判断が待たれる。



「音楽」について

音楽については「ゲーム内の音源をそのまま利用しないこと」が利用の条件となっている。これはどういうことかというと、いわゆる「耳コピ」と呼ばれるような「音を聴き取って、自分で演奏し直す」という行為であればよい、という判断である。これはニコニコ動画内における包括内容にも同様の項目がある。

では、その「楽譜」についてはどうだろうか? 楽譜にも知的財産権として著作権が認められており、権利者に無断でそれをコピーしたり配布したりといった利用はすることはできない。公式が楽譜について何も言及しない以上は、それを公に広く公表するといった行為は控えた方がよさそうではある。

次に原曲からのサンプリングや原曲のリミックスはどうだろうか? これも様々な事例を見るに控えた方が良さそうではある。公式がよしとしている「アレンジ」とはおそらく、「ギター演奏をピアノ演奏にアレンジしてみた」という意味合いで、「原曲をリミックス(アレンジ)した」という意味ではないだろう。

この点で原曲のサンプリングやリミックスは難しい(原曲の利用はDMMオンラインゲーム利用規約違反でもある)。しかし原曲を耳コピ演奏、アレンジしたものであれば、リミックスやマッシュアップ、サンプリングの素材にしても問題はないものと思われる(無論、それが自分の演奏でない場合は二次的な演奏者側の許諾が別途必要となる)。この点で問題となる可能性があるケースは「明らかに非公式の音源だとわからない場合」である。

これは他のジャンルについても同様であるが、「公式と判別がつかない」というものは、もはやアレンジなどではなく、完全なコピー(複製)としてしか扱われない。高度に耳コピや演奏すればするほど再現度が高くなり、制限対象となるリスクも高まってしまう。しかし別の楽器や電子音に置き換えるなど、明確な差別化が図れれば制限対象となるリスクは低くなりそうではある。



「なりきりツイートなど」について

「なりきり」とは、例えば艦これにいる「金剛(こんごう)」というキャラクターになりきって日々のツイートやブログの更新を行うというものである。ツイートであれば、(15時になったら)「ヘーイ!提督ゥー、午後のTEA TIMEネ!」というようなものである。あるいはブログでグッズの紹介をするときに「HAHAHA!提督!ワタシの抱き枕がデタヨー!」といった具合である。

ではこの場合に禁則となるような「迷惑な行為」とは何か? それは匿名掲示板2ちゃんねるのスレッドを無断利用するアフィリエイトサイトの一部ように、ユーザーの誤解を招くような過剰な煽りタイトルを付けたり、ソースのはっきりしない情報を公式のものとして流したりする行為である。このような情報の交錯は最終的に公式側に大量の質問が飛んだり、勘違いしたユーザーが不要な発言を広めたりといったことで全体の不利益となることが懸念される。

他にも他人を不快にさせる発言を故意に連続させたりすることも懸念される。(他人の発言の何を不快に感じるかは個々人によって異なるため、単純にこれを判断できないが、少なくとも一般的な良識には配慮する必要があるといえる)

さらにTwitter上の「なりきり」については艦これ公式の他に、Twitter利用規約にも注意しなければならない。Twitter利用規約上は「なりきり」も「なりすまし」も同様の行為と受け取られる。「なりすまし」とは著名人になりすましてアカウントを宣伝目的で運用したり、反社会的な目的で使用する迷惑行為である。

通常、悪意を持って行われる「なりすまし」と、好意的な意図で行われることが多い「なりきり」では、性質が異なるもののTwitter利用規約の定義上は区別がないものとして問題視されている。このため、なりきりアカウントの多くは慣例として自己紹介欄に「非公式です」と銘打つことで、公式アカウントと差別化を図ることがほとんどである(そのことで免責になるかどうかは不明だが)。このように、なりきりアカウントの運用に至ってはTwitter利用規約や情報の運用についても注意が必要である。

下記のような詐欺行為があるため、公式と誤認されるようなアカウントの運用は悪質なものと判断される。



「コスプレ」について

コスプレ写真/映像のデータ販売については明確な制限例ができてしまったようである。
この後に艦これTwitterアカウントから前述してある、二次創作に対するガイドラインの改訂(2013.10.02版)が出されたが、「コスプレ」に関するところが丸ごと無くなっている。

【改定前】【改定後】これは「商的な流通」のみならず、インターネットにコスプレ写真を公開する行為やイベント会場で艦これに関するコスプレ自体が認められなくなったのか判断がつかない。好意的に解釈するのであれば、商的な流通が目立っていたために規制されたのであって、イベント会場など限られた場所であれば慣例的に黙認するということにも取れるが、残念ながらMAD動画と同じくハッキリとしないものになっている。

【2013.12.11:追記】
艦これ公式アナウンスに「コスプレ」の項目が復活している。

しかしコミックマーケットでは、C85の拡大集会で艦これのコスROMについて以下のように質問され、コミケ運営がこれに答えている。(艦これ公式の見解とは別であるので注意。あくまでもコミケ運営側の回答)
(参照: コミックマーケット85第3回拡大準備集会一般の部レポート
これについて様々な見解がファンの間でなされているが、各イベントで通常のコスプレ行為をしたり、WEB上でコスプレ写真を公表することに制限がかけられている実情は見受けられない。コミケ会場はイベントでのコスROMの配布(物的流通)そのものを禁じてはおらず、上記でDMMから規制の対象とされたような”特定の作品(ジャンル全体ではなく、あくまで個々の作品)”については「コミケ側の判断で配布を認められない場合もある」ということで、艦これジャンルのコスROM全般(一般/R-18問わず)を禁止にはしていない。

かつて「うしじまいい肉」と呼ばれる女性が、コミケで「JANコード(商業流通に用いられる)」が付いた作品を販売して問題となった事例もあるが、これはコミケの開催者側に「コミケは本来は商業を目的とする場ではない」という概念が存在するためである。こういった点にも留意して活動したい。
(参照:http://deadhead.hatenablog.com/entry/2012/09/16/010321

【2013.12.29:追記】
C85冬コミの直前にコスプレに関して以下のようにアナウンスがあった。コスプレに関しては「全年齢対象」に限り活動が認められるようである。R-15/R-18の作品が制限されたことに関して、やはり「公序良俗」の部分で問題があったように思える。

【2014.01.12:追記】
2014年1月12日には、ファンによる非公式での「艦これコスROMオンリーイベント」が企画されていたが以下の理由で中止になった。

http://circlejpg.com/sokubai/
”1/8 権利者様のご指摘によりR15・R18にカテゴライズされるコスプレの写真を収録した制作物の頒布を禁止とするご指摘のメールを頂きました。そのメールを受けて当イベントではR15・R18にカテゴライズされる艦これ関連のコスプレ作品の頒布を禁止いたします”

上記イベントにおいて、公式からメールにて注意勧告があったようである。現在は公式からの文面が公開されていないため詳細は不明だが、R-15/R-18(非全年齢)対象のコスプレ作品の頒布を控える旨であったことが伺える。

これについてイベント主催者側は「頒布を禁止とするご指摘のメール」と記載しているが、法を根拠にしても個人の行動を「禁止」することは難しい。何かを行う自由は誰にでも認められる。つまりこの件で禁止という言葉が意味するところは、「行うのは自由であるが、それに対して法的な措置を行う可能性がある」という警告ととるのが無難である。
つまり艦これ公式が考える「ファン活動」の範疇を逸脱するものとして、黙認できなくなる恐れがあるというになり、より法的なリスクなどが高い活動となったために、中止にせざるをえなくなったものと考えられる。

ちなみにコスプレ(衣装の利用)は「キャラクターやその服装自体に著作権は無いのでコスプレは違法行為にならない」と考えられていることがあるが、コスプレ(衣装の利用)でも「著作権の侵害」で逮捕・立件されるようである。
(参照:「ゴーカイジャー」の違法コスプレ販売 広島の社長逮捕、売上3億円

【2014.01.13:追記】
上記イベント主催者から公式とのメールのやりとりが公開された。(公式許諾済み)
「艦ロムの開催のお礼/KADOKAWA側との協議議事録」
http://ameblo.jp/loversf/entry-11749125587.html



「ゲーム要素のあるもの」について

デジタルゲームのみならず、アナログゲームであるTRPGやカードゲームといった類いも宜しくないようである。これは今後、艦これ公式がそういった方面に事業拡大する目論見であるのかもしれない。少なくともPSP-VITAでゲームの発売などが発表されている。

映像作品においてもアニメ化が公式発表されており、そういった点で競合しないようにしているものと思われる。
ただし、「競合しない」という観点で見ると、アンソロジーコミックや小説作品も発売されているのに、同様のジャンルである同人誌がよしとされている理由も今ひとつ納得のいかないところではある。
(参照:【質問してみた】艦これ同人誌をKDPを利用してKindleストアで販売しても良いのか?【回答あり】

【2013.11.13:追記】
アナログのカードゲーム発売が決まった。
電子ゲーム以外のゲーム制作も制限したのは、この対策のためと思われる。

【2013.12.29:追記】
冬コミにて公式にTRPG製作が発表される。
艦隊これくしょん -艦これ- 艦これRPG 着任ノ書 (富士見ドラゴンブック)艦隊これくしょん -艦これ- 艦これRPG 着任ノ書 (富士見ドラゴンブック)
(2014/03/20)
河嶋陶一朗/冒険企画局

商品詳細を見る



艦これトランプ騒動

【2013.12.11:追記】
http://dqso-ryo.com/kancolle/

C85で同人サークルによって企画された「艦娘カードこれくしょん」が「トランプの札として使用できる(トランプマークと数字入り)」「アナログ/デジタルを問わず、ゲーム性のある作品は駄目なのではないか」とファンの間で問題視されている。このことに関する公式からのアナウンスは今のところない。(2013.12.11現在)

サークル側から「公式コミカライズに参加している作家(七六)のカードが欠落する」という報告がサイトにあげられている。経緯は不明だが角川公式から活動を自粛するように言われたか、あるいは作家個人が自粛した可能性もある。

【2012.12.14:追記】
原因や詳細は一切明かされないままだが、上記の企画は仕様と販売時期が変更され「トランプ」から「イラストカード」となるようである。

”本件につきまして
この度は、色々な方にご迷惑をお掛けしてしまいました事大変申し訳ございません。
本企画はカードの仕様を変更することにいたしました。
・トランプマークを削除致します
こちら、変更に伴い予定していました冬コミを延期し別イベントにて頒布させていただきます。
何卒ご了承くださいますようにお願いいたします”


また以下のまとめでは、参加した作家のツイートやpixivの履歴から、「事前にトランプだと知っていながら参加した」と受け取れる形跡もあり、参加者一人ひとりの認識の甘さなどが指摘されている。時系列や、これら事実関係についても企画者側からハッキリとした説明はなく、参加者も有耶無耶にしたままにしている。
(参照:http://matome.naver.jp/odai/2138694956199867101

今回、この件が特に問題視されたのは通常の二次創作と異なり、公式から設定されているガイドラインに従わない形となったことが発端であるといえる。上記の件が通常の二次創作であれば「すべてがグレー」の状態にあるために、どんなグッズを作るかも(リスクは一定に存在するが)自由だといえた。
しかし、艦これでは、公式が示した二次創作のためのガイドラインが一応存在しており、その中で「ゲーム性のあるものは認められない」という文があるために、これまでゲーム性があるものは多くのサークルから敬遠されてきた。だがそれを理解したうえか、無知ゆえか、いずれにしてもゲーム性のあるグッズの頒布を試みようとするサークルが出てきたために、周囲からの反発が強まったものと思われる。

【2013.12.25:追記】
主催者により企画自体が中止とされた旨がサイトで発表され、イラストなども表示されなくなっている。
主催者側は「トランプとして機能しないものだった」という見解を貫いており、あくまで「ゲーム性のあるものではなかった」としている。上記のまとめでは企画した主催者側が「公式に確認した」と取れるツイートをした痕跡もあり、その発言が事実であるならば何事も臆することなく作品を発表できたはずであるが、このような事態となったのは疑問が残る。それと共に、周囲からのバッシングが相当に強かったのではないか、とも推察する。



「アプリケーションの製作」について

アプリが作られている。(下記アプリは無料配布/ゲーム性もない)

実際に使用してみた。(使用画像は自ら製作したイラスト)
「無料」であっても、アプリ内に広告が入るなどの場合は「商的流通」と受け取られる可能性もあるが、現時点で広告などが入っている様子はなかった。ツイートする際に艦娘の台詞が自動で入るのは危うい感じがしないでもない。
BgfpYpNCMAEz9-8.jpg


【2014.08.25 追記】
「艦これスロット」なるアプリがApple Appストアに登場している。このアプリ自体がまず「ゲーム性がある」ということで規約に反するのだが、さらに「広告収入」が目的であることが顕著(無償ではない)ことが問題とされる。
さらにこのアプリで利用されている二次創作絵は「無断利用」であることが明らかになっている。
アプリ内で使われている「スロットの目」「ご褒美画像」「トップメニュー」などすべての画像で無断利用が疑われているほか、効果音などについても公式の音源を流用している疑いがある。
(アプリ内で利用されている元イラスト一覧: https://www.dropbox.com/s/vyevnlbr8tk53gc/20140727.txt?dl=0

Apple Appストアはアプリ内の著作権に関する審査は「海賊版」「性表現」などに比べると緩いらしく、このアプリは今現在(2014.08.25)もそのままになっている。艦これ公式からの対応もない。削除申請などは権利者以外が行うことは出来ず、レビューにはユーザーから削除を求める声が並んでいるが、実際には放置された状態が続いている。
(参照: 【艦隊これくしょん】艦これスロットで利用されているイラスト一覧



「フィギュアなどの立体物」について

フィギュアなどの立体物の二次創作に関する公式アナウンスは初期の頃から見受けられないが、「ねんどろいど」などの発売が続々と公式発表されており、ゲームやアニメと同様に二次的な創作は厳しいものと思われる。しかし立体物に関しては「ワンダーフェスティバル」のように「一日版権」による認可が出る場所があるので、そういったところで二次創作の対応はできるものと考えられる。

【2013.12.12:追記】
ワンフェス2014冬での、一日版権許諾が下りたようである。
ただもちろんこれは、「ワンダーフェスティバル」というイベントに限定されたものなので注意。

・競売にかけられたものはどうなるのか?
ワンフェスは一日版権を得て、公的に立体作品を発表したり取引することができるようになるイベントである。ここに出品されるものは基本的に企業から発表や取引の許諾を「日時、場所、人物(イベント開催中、ワンフェス会場、申込者)」に限定されることで得ている。では、ここで手に入れたフィギュアを第三者が後日オークションにかけたり、個人間で取引する行為はどのように扱われるのか?

制作者本人が後日、在庫を直接に横流した場合は一日版権の許容範囲を超えるためNGであるが、ワンフェス会場で購入・取引した第三者が自分の所有物を取引する自由は「譲渡権の消尽」によって認められる。
(参照:著作権法 第26条の2(譲渡権)、関西大学・栗田隆:著作権法注釈

要約すると、権利者(KADOKAWA)は、著作物の複製(フィギュア等の製作物)を公表・取引する行為を、ワンフェスの一日版権によって申込者に「許諾」する。この許諾はワンフェス限定であるため、申込者によるそれ以外の取引は原則として制限されるものであり許諾されない。しかし、これにより広く一般に(第三者間で)行われる流通を妨げる恐れがある。この場合は譲渡権が消尽し、取引が自由になるというものである。

よって当日ワンフェスにてフィギュアなどを購入した第三者が、これをオークションなどにかけて個人間で取引する自由は認められるものと考える。ただし、一次権利者から直接に許諾を受けた者(ワンフェス出品者)が意図的に流通をコントロールした場合には、その行為が法的に許容される可能性は低いと考える。

ワンフェスの許諾は「この日、この場所、この人物」にのみ限定されたものとなる。それ以外の条件では許諾にならないので注意したい。「承諾」「同意」「許諾」の違いを理解しておくとよい。
(参照:http://d.hatena.ne.jp/baba-p/20130915/p1

繰り返すが、一日版権が有効なのはワンダーフェスティバルに正式に申し込んだ場合のみとなるので注意されたし。
(参照: 【艦隊これくしょん】ワンダーフェスティバル2014における五十鈴牧場騒動


【2014.08.25 追記】
C86にて、コミケスタッフが「連装砲ちゃん」の立体物を販売するという事例が起きた。
事前の告知で発覚し、「立体物と名称(商標)そのままはまずい」ということや、コミケスタッフがスタッフ専用のチケットをばら撒いていることなどがツイートによって発覚し問題視されたものである。
コミケスタッフということで連装砲ちゃん以外にも関わる問題点は多々あるのだが、ここでは連装砲ちゃんの立体物(グッズ・フィギュア)についてのみ言及したい。

同人誌即売会とワンダーフェスティバルのようなイベントが分けられている背景に、「立体物(グッズ・フィギュア)は著作権侵害に該当しやすい」というものがある。過去の「二次創作同人誌」において、絵や文章に登場するキャラクターの見た目や作品タイトルは「あくまでそれっぽいもの」であって、一次著作物のものをそのまま利用するという形態ではなかった。

それに対してグッズやフィギュアは、一次著作物を元に製作すればキャラクターの見た目などがそのままになってしまうことが多く、依拠・類似性が高くなり、著作権侵害の恐れが生じるため、これを回避しようとワンダーフェスティバルにおける「一日版権」という方法が誕生したのである。

こういった経緯を振り返って、今回の連装砲ちゃん稼動フィギュアについて考察すると、二次創作規約でも明確によしとされていない立体物の類であり、著作権法上も違法となる恐れが非常に高い。加えて、ワンダーフェスティバルのように版権許可も下りていないために、公的にOKというわけにもいかない。製作したサークル側としては非常に厳しい立場にある。

さらに「連装砲ちゃん」という単語は、角川&DMM.COMによって商標登録されているため、勝手に商品に用いることは違法となる。商標法の場合は区分や「市場競合しない限り処罰の対象とならない」という見方もできるが、コミケで角川&DMM.COMが企業ブースを出して連装砲ちゃんグッズを販売していたことを考えると、「競合していない」という見方は厳しい。


C86コミケ当日、サークルは欠席(コミケ運営による処分ではなく、自主的な欠席)したようだが、隣りのブースでは別のサークルが竹網の連装砲ちゃんを販売していた。確かにコミケにおいて「立体物は版権が厳しい」という面から懸念されるところはあるが、「立体物を出してはいけない」ということはない。(ただ法的なリスクは同人誌以上に高いとされる)。


いずれにしても立体物やグッズの大量販売はワンダーフェスティバルで行うのが公的なやり方ではある。
(参照: 【C86】コミケスタッフが無許可で連装砲ちゃんグッズ販売→炎上【艦これ】


【2014.09.23 追記】
ワンダーフェスティバル公式から、艦隊これくしょんの出品物について個別に新基準が発表された。

”版権元様より設定されましたガイドラインを掲示させていただきました。
『艦隊これくしょん-艦これ-』を申請されましたディーラーの方は、ご自身の申請一覧画面をご覧いただき、「ガイドライン」の項目が「あり」となっている表示をクリックし、必ず内容をご確認ください。
ガイドラインの内容でご不明な点がございましたら、実行委員会までお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。”
(引用: http://wf.kaiyodo.net/info/3422/


ディーラー以外に情報は明らかにされていないが、いくつかの情報は出てきている。




「アカウントの売買」について

「二次利用と二次創作」のガイドラインとは異なるが、同時に記載しておく。
PSOやFF11ではお馴染みの「アイテムやアカウントの売買」であるが、原則としてゲーム規約内のトレード機能を除く有償での取引などは禁じられている。今のところ、艦これにおいてプレイヤー間のトレード機能はゲーム内において存在しないが、アカウントそのものは有償でオークションにかけられているのを見ることができる。

写真 2013-09-29 8 33 12(画像1) 写真 2013-09-29 8 32 53(画像2)

ゲーム当初の一時期はアカウントの取得自体が困難であったために、新規アカウントが高値で取引された形跡も見られるが、現在ではサーバーが落ち着いたため新規アカウントの値は下落している(画像1)。しかし2013年8月に行われたイベントでのみ取得可能だった「戦艦・大和」を保有するアカウントや、高レベルの艦が存在するアカウントは2ヶ月が経とうとしている現在でも値が高騰している(画像2)。

こういった方法で取得されたアカウントは「不正なもの」として、艦これ公式から「利用しないように」との声明が上げられている。また不正利用が発覚したアカウントは随時停止するとのこと。(DMM利用規約にも違反する行為)
しかし、このように出品されているアカウントは、落札者のみがIDを知ることができるように出品者が配慮しているため、不正なアカウントを特定できないのではないかと思われる。

【2014.01.12:追記】



その他、注意事項

艦これのポイントが貰えると謳った詐欺が発生していたようである。
(参照:http://togetter.com/li/593294



【2014.01.13:追記】
「艦これ」や「東方」といった人気ジャンルを狙った同人グッズの無断販売の一部始終。
二次創作イラストの無断グッズ化の仕組み



【2014.01.15:追記】
同人関係者は要注意!あなたの本、Kindleで勝手に売られるかも! ※『艦これ』の薄い本でトラブル発生中デース



【2014.02.12:追記】
ポイント詐欺のサイト。まとめサイトっぽい作りで偽装スレの中にURLを仕込み、「ここでxxxポイント貰えた!」というレスを偽装して誘導する。もちろん、ポイントなど貰えない。





健全なファン活動と売り逃げの区別をつけよう

艦これも一周年を迎えてなお盛況にあり、ここに参入してくる企業も合法違法を問わず増えてきている。

ここで注意するようにしておきたいのは、ファン活動や二次創作の場に、海賊版企業が入り込んできているということだ。もちろん個人のサークルで営利目的の活動をしているところもあるだろう。そういったところに共通するのは自然と規約や法に反することが多くなってくるところだ。

こういったサークルや海賊企業は、純粋なファン活動とは明確に分けて考えるようにしなければならないだろう。コミケやインターネットといったサイトは誰もが使える「共通の場」でしかない。そこに清濁あわさったものがあるのは仕方がないことだ。だからこそ利用する側が清濁を分けて考えるようにならなければならない。

艦これは幸いにも、他の二次創作のように「グレーゾーン」と後ろ指をさされるような状況よりも、胸を張って二次創作を行える環境にある。市場が拡大し、儲け主義の団体が出てくる中で、自分はどういった立ち位置であるのかを明確にし、見る側も周りのサークルに「利用規約に沿った活動をしているか」と選別していくことが重要になるだろう。
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