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【パクツイがWEB記事に掲載され、ねとらぼは掲載を撤回】

【元ツイ】

【パクツイ】
これに、ねとらぼ公式アカウントが掲載の許可を申請。
パクツイアカウントが掲載を許可。
ねとらぼが掲載へ。

その後、許可を得ていたアカウントのツイートがパクツイ(盗用)だったことが発覚し、掲載を中止する。
”※当初許可をもらっていたアカウントがパクツイだったことが判明したため、現在記事を修正中です。”
(引用: http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1409/25/news078.html




アカウントのその後








著作権法の観点から見る

著作権法の観点でいえば、現行の著作権侵害は「親告罪」であるために、権利者以外が侵害の実態を訴えることはできない。この点で上記ツイートは間違いではない。

しかし、Twitter公式の利用規約ではいわゆる「パクツイ」に該当する行為は禁止されており、その点では上記の「権利者以外の人間が~」という言い訳は通用しない。

また、ねとらぼ記者の責任について言及しておくと、元ツイートへの精査が甘かったことは確かだが、パクツイアカウントから許可を得て掲載したことに関しては、詐称の被害者ということになるだろう。つまり、この場合に悪いのはパクツイアカウントの「作者詐称行為」ということになる。

この段の最初に戻り、著作権法の観点からいくと、著作権侵害における「作者詐称」の行為は、前述した「親告罪」に含まれておらず、「非親告罪」の項目に含まれ、著作権者以外の人間でもこれを罪に問うことができる。例えば、今回の件でいえば、騙されたねとらぼ側が、警察などに通報すれば、著作権者の存在に関わりなく、逮捕が可能となる案件である。

パクツイはTwitter利用規約と照らし合わせれば、常に「作者詐称」となる構成であるため、著作権法における「親告罪」を盾にしても言い逃れはできない。



パクツイの悪性を理解できない若年者

上記のように法的なリスクがあることは言うまでもなく、こういった行為はねとらぼのような立場からすると非常に迷惑となる行為である。昨今、増えている「バイラル・メディア」は、こういったユーザーの投稿をネタ元にすることが多い。公正なニュースサイトであれば、その情報の精査は行われて然るべきだが、今回のように情報そのものをまず疑ってかかることはコストが増える。(とはいえ、その危険性は常に考慮しなければならないのだが)。

しかし、こういった法律や社会構成は若年層からすれば(主観的には)関わりのないことだろう。特に精神的な成長期として「ギャング」的な集団を作る年齢層については、むしろ悪い行為が推奨されたり、賞賛される傾向にある。今回の件でも世間的に悪い行為だとされている「パクツイ」について彼らは肯定的であり、それを止めようという兆候は見ることができない。上述されたような幼稚な言い訳も若年層など、精神的に未熟な人間に特有のものであり、特に珍しいものでもない。

最近はテレビなどのメディアもユーザーの投稿を取り入れて、インタラクティブな構成となりつつある。何か事故があればTwitterユーザーから写真を提供してもらい、それを夕方のニュースで紹介する。そういったことも増えてきている。しかし、今回のように情報の元が「嘘」だった場合には大いに問題としなければならない。

今回は「作者の詐称」ということで、情報自体には特に影響はなかったものの、例えばこれが「xxxで事故が発生した」というような嘘で、それをメディアを発信してしまったらどうか? 東日本大震災でもそういったデマツイートに踊らされた人たちは少なくなかっただろう。人々を煽る誤報やデマゴーグは、パニック(混乱)発生の元となるのである。今はそこにメディアが絡んできているために、情報の拡散はより危険性を増してきている。

誤りがあったとはいえ、記事を撤回した「ねとらぼ」は良心的なメディアだといえるだろう。しかし、昨今振興するバイラルメディアの多くは、こういった「情報の精査」を問題としない。「面白ければいい」のである。今回の件でも他のユーザーが「なぜ作者を詐称したのか」と憤る反面、「なぜ怒るのか」という感覚の人達も少なくない。そういった人たちからしてみれば、「面白いんだから、(情報の出所なんて)どうでもいいじゃないか」という感覚が強いものとみられる。



精査のない情報を摂取する危険性

日本では「まとめサイト」と呼ばれるブログが盛況している。「はちま」「刃」「やらおん」「ニュー速VIP」「ハム速」などなど、これらのメディアは情報の精査を行わずに、PV(閲覧数)を求めるためだけに記事を掲載していることがわかる。つまり、嘘でもデタラメでもいいから「人が集まればいい」というのである。それが彼らの収入源であるからだ。

そして、日頃からこういったメディアに触れ、情報を収拾していれば、何か誤報があったときにそれに踊らされることになる。私たちは何か情報を得たときに、それを自己判断する能力も持ち合わせている。しかし、その基準となるのが誤った情報でも構わずに発信するメディアでは、その情報が正しいのか、間違っているかの精査が困難になる。ゴシップとして、娯楽として、まとめサイトのようなメディアに触れるのは結構だが、そこを情報の根拠に用いないほうがいいといえる。

昨今では、こういった閲覧数目当てのメディアは、まとめサイトのみならず、グノシーやバズニュースといった、大人向けのものにも増えてきている。一見すると公正なサイトやサービスのようでも、そこに掲載されている情報が面白おかしさだけを重視したコンテンツでないか、きちんと見ていくことが必要だろう。



追記

ねとラボに掲載されたお詫び文が更新されて、元ツイを掲載しようとしたが叶わなかったことが告げられている。(元ツイ作者は写真を削除)。
記事の担当者は以下のようにツイートしている。




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