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【無断転載アート】他人のpixivイラストで勝手に個展を開く韓国アーティスト

2015/08/07に韓国であるアーティストの個展が開かれたが、その作品というのが何と他人の創作物(二次創作・BL)を布地にプリントしただけの作品だったということで問題になったようである。日本からもPixiv経由でイラストを無断で利用された人が何人もいたようである。事態はTwitterなどを通して韓国のユーザーが注意喚起する形で広まっている。

問題となったアーティストは韓国の女性で、ハンドルネームは「진챙총(ジンチェンチョン)」という人物。現在、Twitterといったネット活動の拠点はアカウントが削除されている。

個展を紹介した「コモンセンター」のアカウント。写真に写っているのはジンチェンチョン氏ではなく、スタッフの誰かだろう。今のところ今回の件に関して特にコメントはしていない模様。

画面左側に写っているイラストだが、Pixivに投稿された元画像がある。現在ツイートは削除されてしまったようだが、二次創作イラストの作者が公式アカウントに「私の二次創作イラストがなぜ?」と質問を投げかけるものもあった。

ショックからかセミニキと化す二次創作作者のツイート。


他にも何人か「私の二次創作イラストが…」というツイートを見かけることはできる。個展に展示された数(写真から判断)から言っても少なくとも20人以上はいそうである。


個展中の内部の写真。





現地時間の13時頃に警察が来たとのことで写真があげられた。警察が何の目的で来たかは明らかになっていない。
韓国ではすでに著作権法が非親告罪であるため、著作権侵害について著作権者を通さずに、第三者の通報から警察が独自に逮捕することも可能となっている。
ドアには「ジンチェンチョン」「腐女子マニフェスト」「コモンセンター」の文字も。開催期間は「08/07~09/20」を予定していたようである。いま現在の開催期間は不明(日本時間 2015/08/07 23:00時点)。




二次創作の著作権って? 盗用されても仕方ない?

日本でも2010年ごろに「カオス*ラウンジ」というアーティストを名乗る団体が二次創作イラストや公式アニメのキャプチャなどを素材にして問題になった事例があった。その際にも「二次創作・ファンアートに著作権はない」という主張があったが、これは誤りである。仮に元の権利者に無断で行われた二次的な創作行為であっても、その作品の著作権の発生には関わりがない。著作権の発生は「新たな創作的であるか」といった点が問題であり、「盗作である」といった内容は問題にならない。(※ただし、著しいコピーなどを除く)。

逆をいえば、新たな創作性さえあればカオスラウンジやジンチェンチョン氏の作品も著作権で保護される。同じように二次創作者の創作物も、一次著作権者(一次創作者に)関わりなく、法的保護の対象となりえる。このときに訴えを起こすとして、一次著作権者の意向も必要とされない。ゆえに、二次創作者が独自に訴訟を起こすことも可能である。(ただし、一次著作権者が「別に無断利用されても構わない」といった意向の場合は裁判上の立場はかなり弱くなる)。

現在、上記の韓国の問題に関して、BL雑誌社や個人が法的に動くことも考えているようだ。実際に事を起こすのか、単なる牽制であるのかは不明だが……。
”現在コモンセンターとは公式な連絡が取れない”
”コモンセンターの展示担当ディレクターと会うことに失敗。連絡を避けているようだ。被害者が法的な手続きを踏む予定。2次創作物という理由で、著作権を深刻に侵害遭われた作家を応援して最善を尽くして手伝う。”
”報復は望まない。被害作家が証拠を確保している”

先述したように韓国では著作権法は「非親告罪(権利者が目こぼしできない状態)」であるために、ジャンプ作品などは集英社の韓国支店やそれを名乗った詐欺グループのゴダゴダに巻き込まれる恐れもある。韓国では著作権法の非親告罪を利用した「訴訟ビジネス」の実態もある。(参照: 著作権法違反をネタにした「謝罪金請求」が多発、告訴爆弾に歯止めをかけろ!



著作権法以外にも問題が? 韓国の児ポ法について

このほかに留意したいのは、韓国では「創作物などのフィクションも児ポ法の規制に含まれる」ということである。日本でも2014年に改定されたばかりの児ポ法(正式名称「児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律」)であるが、日本ではフィクションの作品は規制対象に含まれていない。

このことには各国でも議論があるところで、「創作物が実際の犯罪を引き起こす」というものと、「創作物の有無に関わらず犯罪は起きる」という主張の争いである。「フィクションよりも、実在児童の保護を優先すべき」という声もある。現在の日本では後者の意見が通っているが、日本でも創作物規制の声は存在する。
そして韓国では日本と違って創作物も違法となる。日本からは、にわかには信じがたい話ではあるが、「成人女優が未成年を演じた(学生服を着た)作品が違法」や「アニメやマンガの製作者が大量に逮捕」などの実態がある。
(参照: 春香伝・チャング(クレヨンしんちゃんの韓国名)も児童ポルノ、風刺漫画コメント爆発
(参照: 大量逮捕は「警察の点数稼ぎ」?未成年もどんどん逮捕される韓国の二次元規制

これと今回の件を危惧する理由はBLの性的な表現にある。おそらく描かれているであろう「●子のバスケ」や「●ree!」のキャラクター達は「学生(未成年)」という設定であり、フィクションが違法となる韓国では「児童ポルノ」に該当する恐れがある。
もちろん描いたのは日本であることや、発表もPixivという日本のサービスであることや、そもそも韓国で勝手に展示されたことに関しては全くの被害者である。

普通に考えれば本件で児童ポルノについて問われても、作者側に落ち度はないだろうが一応懸念しておくべき事柄である。

韓国の児ポ法(通称アチョン法)は、裁判所によっては「違憲判決(法律として適当でないという判断)」も下されており、フィクションの規制が児童保護の実態に沿わないことは、法が施行されている現在でも存在しているようである。実際に判決でも「フィクションでは実際に被害に遭ったと判断できる児童がいない」という判断が下されている。

【実写作品についての判例】

【マンガ・アニメ・ゲームなどについての判例】

(参照: 『児童青少年性保護法(アチョン法)』による創作物規制に、韓国司法が違憲判決を下す

ただ、これらの判決は一部の判例にすぎず、他の裁判では違った判決になる可能性も否定できない。少なくともアチョン法ではフィクションも違法として裁くことができる法律の下地があるということである。

こういった背景を考えても、今回の盗用個展のような事態は願い下げしたいものである。
なお今回の件で当事者となった人は、Pixivなどに公開した作品は無闇に消したせずに、一旦は非公開にするなどして残しておくことをすすめる。後に裁判などになった場合に有力な証拠として機能するだろう。

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